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「シンギュラリティ」に関するまとめ [Essey]

 今、まさに話題の「シンギュラリティ」について、現時点でのまとめをしてみました。


◆シンギュラリティ(Technological Singularity)=技術的特異点について

 「シンギュラリティ」という言葉を、技術発展の文脈で初めて使ったのは、「現在のノイマン型コンピュータ」動作原理を考案した、天才数学者ジョン・フォン・ノイマン(1903ー1957)と言われる。

 その後、SF作家で数学者のバーナー・ビンジが、1993年の論文「The Coming Technological Singularity 」を発表し、シンギュラリティの概念を広めた。

 ビンジは、シンギュラリティが、2030年より早く起こるだろうと予想している。

 人工知能研究の世界的権威である、レイモンド・カーツワイルの定義は、「100兆の極端に遅い結合(シナプス)しかない人間の脳の限界を、人間と機械が統合された文明によって超越する瞬間のこと」とする。

 人間とAIなどが融合することによって、「人間の成長曲線が無限大になる点(=特異点)に到達する」ことを言う。

 「シンギュラリティ」という言葉は、進化速度が極めて速く、数学的な特異点と同様に見えるため、このように名付けられた。

 カーツワイルが2005年に発刊した『The Singularity is Near(邦題『ポスト・ヒューマン誕生』)』で、「2045年頃にシンギュラリティは実現するだろう」と予想した。

 2012年に開催された「シンギュラリティ・サミット」では、オックスフォード大学「人類の未来研究所」のスチュアート・アームストロング博士が、各識者が予想するシンギュラリティ実現年の中央値は、2040年と発表した。


◆人類史上の3つの社会的革命について

1.農業革命
 約1万年前〜。
 「食料は獲る・採る」時代から、「食料を作る」時代への革命。

2.産業革命
 約250年前〜。
 石炭を使用した新エネルギーの登場、機械工業生産の発達、輸送革命を起こした蒸気機関車の登場。
 人類の生活のレベルが一気に上がり、世界中に都市が誕生。

3.情報革命
 約70年前〜。
 ノイマン型コンピュータの誕生、トランジスタの開発、集積回路(半導体)の発達、インターネットの誕生、通信の発達、スマートフォンの登場。


◆今、起こりつつある4つ目の社会的革命

4.AI革命
 現在〜。
 人工知能の発達、ディープラーニングの誕生、ニューラルネットワークの誕生、量子コンピュータの登場、脳型コンピュータ(ある目標のために自ら学習し、進化し続けるコンピュータ)の誕生。


◆これから起こるであろう、5つ目の革命=シンギュラリティ

5.超人革命
 未来〜。
 人間とコンピュータが一体化した「バイオニック・コンピュータ」によるサイボーグ超人(究極の生命体)の誕生。

 IPS細胞の登場による全細胞の新品取替方式の一般化、不死となった新生命体による「永遠に枯渇しない新エネルギー」の開発、全宇宙への航海時代の到来。

*新生命体が必要とする「食料」は、窒素、炭素、酸素、水素で構成される物質のため、それらの組合せで必要な栄養が合成できる。

*これらの分子を補給・保管するシステムを開発すれば、永遠に摂取し続けられる。

*何億光年先であろうとも、宇宙の果てまでも、永遠に宇宙旅行し続けられる。

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