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Google アドセンス考察 [Google考察]

第5回

 2000年10月に開始したAdwordsによって、爆発的な広告収入を上げるようになっていながら、さらなる広告収入を増大させる方法として導入した Google AdSense。

 アドワーズによって、広告ページを検索のたびに書き換え、広告掲載数を飛躍的に膨張させたにとどまらず、今度はGoogleサイト以外にも広告掲載スペースを広げようというもの。

 確かに、広告掲載スペースを外へ求めれば、いくらでも果てしない。限りのないWeb空間の全方向に、どこまでも広告スペースを広げていける。アドワーズの成功で満足しない、このあくなき発想。

 アドセンスに対する出稿側は、広告に対するクリック単価 (CPC:Cost Per Click)またはページビュー(表示回数)の1,000 回あたりの単価 (CPM:Cost Per Mille)により、広告料をGoogleに支払うというシステム。

 アドセンス広告の受入側(広告掲載)のサイトは、個々にGoogleに対してアドセンス広告契約を申し込み、Googleは申請のあったサイトの健全性を審査の上、掲載許可を与えると。

 外部の個々のサイトから上がってくる広告料収入の中から、Google側が設定したパーミッションに基づいて、そのサイト運営者に支払われる。

 サイト運営者への支払いは、支払額が100ドルを超えた時点で発生し、支払いスパンは月ごととしているところもさすが。

 100ドル未満の支払いだと、支払いコストに見合わないし、ページビューの高いサイトなら、月ごとの精算を望むだろう。

[広告との"関連性"]

 広告を出したい出稿側は、どのWebサイトに出したいかを自分で選抜・限定することもできるし、特に決めずにフリーとすることもできると。

 フリーを選んだ場合でも、GoogleのWebページ解析システムによって、記事内容に関連性の高い広告が表示されるというところが、これまでとはまったく違う!

 今までの、広告会社が運営していたような広告掲載方式では、個々のWebサイト運営者が、どの広告を掲載するかを選んで掲載していたんで、運営者の好みに左右され、必ずしもサイトの採用との関連性は薄かった。

 Googleの強さは、この"関連性"を持った広告を自動的に表示するというシステムを持つことであり、アドセンスにおいては"サイトの記事内容と関連性の高い広告"をバナーやリンクとして提供できるというところにある。

 アドワーズでは、ユーザが検索したキーワードと"関連性の高い広告"を自動表示し、アドセンスにおいては、日々更新される記事内容と"関連性の高い広告"を記事内容の変化に合わせて更新していくわけだ。まったく見事だ。

[自分のサイトでテスト]
http://www011.upp.so-net.ne.jp/virai/

 さっそく自分も、Googleアドセンスを体感してみようと申し込んでみると、手続きの早さに驚かされる。

 申し込んだその日のうちに、サイトの適合性チェック(違法性、猥褻性のないサイトかなど)まで完了し、アドセンスのアカウントが発行された。

 アカウントにログインすると、
(1)「コンテンツ向け AdSense」(サイトの記事内容に連動する広告)
(2)「検索向け AdSense」(サイト内に検索ボックスを生成し、検索後に連動する方式)
(3)「Google 紹介プログラム」(Googleの各サービスを紹介するGoogleの広告)
という3種類の形態が用意されている。

 さらに広告サイズや色などを用意されたパターンの中から選べるので、それらを掛け合わせると、かなりの組合せ数になる。

 ガイドにしたがって進めていき、すべてが確定されると、Webページ内のボックスの中に広告表示用のコードが生成され、このコードをそのまま自分のサイトにコピー&ペーストするというだけ。

 自動生成されるコードの記述はjavascriptになっていて、Googleサイトからshow_ads.jsというファイルを読み込ませる方式になっている。

 実際にコードを貼ってアップロードしてみると、ただちに広告内容が表示され、数分としないうちに記事内容との連動がスタートするという驚異的な速さ。しかもなかなか連動されている!

 アドセンスを申し込んだ自分のアカウント内では、自分のサイトに掲載した広告の表示回数、クリック回数などが見られるようになっていて、広告掲載直後からレポート内容が更新表示される。

 このスマートさとスピード感覚こそが、今日潜在的に求められている感覚であって、こういうところ(わかりやすさ、簡単さ、展開の速さ)も、Googleマーケットを短期間のうちに、ここまでのビジネスに押し上げた理由なんだろうなと。


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