Googleの戦略 [Google考察]
いよいよGoogleの野望が、形になって表れてきた感じがします。
まずは、Web上でExcelを再現する表計算ソフト「Google Spreadsheets」。
Gmailのアカウントを作って試してみた(画面)ところ、まだ開発中という感じだったけど、これからの進化を予感させる仕上がりで。
もうまもなく、Word風の文書作成(その文書を最大50人で共有可能)、ブログへの投稿、RSSが生成ができる「Writely」も、リリースされるとのこと。
恐るべきAJAXですね。今は「Google Map」が、AJAXの代名詞のようになってるけど、これからは Google「Spreadsheets」「Writely」になっていくのでしょう。
自分のサイトは、「Google Page Creator」で作れるようになるし、公開したページはGoogleのWeb検索ロボットのクロール対象となって、公開後数時間内でGoogle検索の結果に反映されることになると。
もしかすると、テキストや画像をきれいに配置して、サイトへのアップと、プリントすれば、PowerPointの代わりになっちゃうのかも。
あとびっくりなのが、Gmail(Googleの無料メールサービス)の容量は、なんと2.5GB!
Googleサイトの説明文に「メールの削除は不要です。」だって。(確かに、2.5GBを一杯にするメールなんて、ちょっと想像つかない。)
それを見て、マイクロソフトのMSN Hotmail は 250MB→2GB、Yahoo!メールは500MB→2GBにあわてて変更と。
ますますマイクロソフトは、やばい感じになってきましたね。
OSは、個人PC向けの「デスクトップLinux」が浸透していく気配で、ブラウザはFirefoxと。(Firefox2のベータ版配布スタート。)
頼みのMS-Officeも、Linuxで動作する「StarSuite」や「Googleアプリ」に代替されちゃうと。
何年か後には、「そういえば、マイクロソフトって、今何やってるんだろうね。」という会話が交わされることになりそうな気配。
Googleは、ブラウザでのオンラインアプリにとどまらず、無料ダウンロードアプリもどんどん開発していくもよう。
画像表示ソフトの「Picasa2」も、動きが軽くてスムーズで、かなり気に入ってます。
やっぱり、マイクロソフトとは、開発力(プログラムのクオリティ)が違うなァって感じで。
ついでに、Googleデスクトップもインストールしてみましたが、これもなかなかのもの。
さっそく、Yahooが真似して、Yahooデスクトップ(ウィジェット)ってのをリリースしてますが...。
発想力、アイデア勝負でも、どこもGoogleにはかなわないって感じ。
このまま順調に行くと、PCを起動してから終了するまで、常にGoogleサイトにつなぎっぱなしで、あらゆることが無料で、Googleのサーバ内で完結してしまいそう。
今から5年後のGoogleは、全世界から圧倒的なユーザ数を獲得し、そのシェアは、かつてのマイクロソフトのように80%を超えていることでしょう。
その広告費用だけで、とてつもない利益を上げているのでしょう。
さらに10年後には、インターネットにさえつながれば、Googleサイトでなんでもできちゃって、PCという形態もなくなっているかも。
携帯端末で、いつでも、どこでも、移動中でも、とにかくGoogleサイトに接続さえできればいいと。
アプリケーションの動作もデータの処理も、作成したデータの保存も、すべてGoogleのサーバで済んでしまうから、端末にたいしたスペックは必要なく、インテルの出番もサーバぐらいになるのでしょう。
そうなると、インテルという巨人も、すっかり小さくなって、普通サイズの企業になってるかも。
全世界の人をGoogle会員にし、あらゆる作業がGoogleサイトで完結してしまうという時代を作り出すことが、Googleの基本戦略なのでしょうね。
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