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「子どもと大人」を考えてみる [Essey]

 よく「大人にはなりたくない」とか「いつまで経っても、子どもだな」といった表現を見聞きしますが、そのたびに感じていた「違和感」について考えてみました。(我ながら物好き(笑))

 このような表現において、「大人 or 子ども」を決めるのは、「年齢」ではなく、精神的な観点、「精神性」であることがわかります。

 つまり「精神の発達具合」ということですね。
 大人と子どもを分けるのは。

 子どもの精神性は、すべて「真似」から始まります。
 親を真似し、周りの大人を真似し、兄妹の真似をし、同年代の真似をしながら、言葉を覚え、話し方を覚え、動作を覚え、対応のしかたを覚えていきます。

 あらゆる人間が、成長過程で「真似」するのは、根源的な生存本能であり、生き残り戦略であり、基本的な要素を形作るものですね。

 だからこそ人間の成長過程において、親や周囲の人たちが与える影響は大きいと。

 しかし、ある程度「知能」が発達してくると、「親や周囲の人たちの真似では、全然足りない」ということに気づきますね。

 そこで、もっと多くの、広い視野・視点からの、自分がそれまで知らなかった「より良いもの」を真似しようと求め、これまでの人類の歴史や偉人たちを学び始めると。

 あるいは、どこかへ旅に出てみたり、一人暮らしを始めてみたり、なんとかして独り立ちしようと試みると。

 ここで、大きな分岐点が訪れます。
 「このままで、もういいや」と思うか「まだまだ、もっと大きく成長したい」思うかですね。
 ここが「大人と子ども」を分ける、分岐点なのだなと。

 その地点で、成長を放棄した人は、どれだけ年齢が経過しても、ずっと「子ども」のままですね。
 実際、自分の周りにも「いい年した子ども」をたくさん見かけます(笑)

 逆に、自分に対して、さらなる成長を求め続けるならば、その長さ、深さに応じて、より高レベルの「大人へと成長していく」ということですね。

 これも「年齢」には関係ないので、小学校、中学校の年齢で、すでに「大人」のレベルに達している人もいますね。

 「精神性の発達具合」を見極めるのは、次の項目がわかりやすいですね。

1.物事をすぐには信じない
 世の中のさまざまな情報に対して、鵜呑みに信じてしまう人が結構多いわけですが、「鵜呑みにする」ところが「子ども」ということですね(笑)

 簡単に、ありふれた詐欺に引っかかるような人たちですね。
 年だけ、取っていても。

 「大人」のレベルに「知能」が発達した人なら、必ず一歩立ち止まって「それは本当か? 真実なのか?」と疑問に思い、すぐには信じない=クリティカルシンキングによって、騙されることなく、冷静に、真実を探求していくことができますね。

 ひとりの「大人」として生きていく上で、とても重要な思考方法ですね。

2.「探求心=知的好奇心」の高さ
 知力が「大人」のレベルの人は、探求心=知的好奇心が高く、自分が知りたいことに対して、貪欲に調べ尽くし、すぐにわからなくても、ずっと継続的に考え続ける精神的な強さも持っていますね。

3.誰に対しても、わかりやすく説明できる
 「大人」であれば、説明がうまいと言われないといけないですね。
 それは、聞く側の立場に立って、相手が理解しやすいように説明しようと努力するからできることですね。
 これが「子ども」にはできません(笑)

 そのためには、自分自身が(あやふやな点など1点もない)完全に理解した状態=「相手がどのような質問をしてきても答えられる状態」であることが必要です。

4.軸がしっかりしている
 知力の高い人が、人の話に騙されないのは、自分の中にしっかりとした軸があり、独自の意見を持っているからですね。

 「なんとなく」とか、「どうなんだろう」といった曖昧な状態ではなく、「自分の考えはこうだ」「それは今の自分にはわからない、よって判断できない」と、明確に「メタ認知」できているからですね。

 「子ども」は「メタ認知ができていない」ので、今の自分が「人からどう見えているか」を認識できないため、車両やお店の中で(人の迷惑を考えず)騒げます(笑)
 もちろん、年齢に関係ないので、高校生でも、大学生でも、社会人でも(笑)

5.豊富な知識量
 順調に成長できている人は、自分に「インプットしたものしか、アウトプットできない」ことを知っているため、広範囲に、専門的で深さのある知識量の拡充に努め続けます。

 それは、言葉自体の引き出しも多く持ち、わかりやすい言葉で説明できる準備をしていることにもなりますね。

6.目的意識が強い
 知力が高ければ、無計画であることを嫌い、どんなことでも(仕事・遊び・趣味...etc.)、何かする時には必ず目的を決めて進めます。

 だからこそ、途中、挫折しそうになったとしても、目的を達成しようと継続できる精神的強さにつながりますね。

 例えば、ギターが弾きたいと始め、意外と難しくて、途中、挫折しそうになっても、目的意識が強いから、「どうすれば乗り越えられるのか」を考え、課題解決方法を見出し、最後までやりきれるわけですね。

7.効率がいい
 知力が高ければ、効率の悪さを嫌うので、どうすれば「効率よく進められるか」について、頭をフル回転させます。

 常に「効率性」を考えているからこそ、仕事でも趣味でも「こうすればもっと速い」「この方法の方が最大効果が得られる」といったアイディアが次々に思い浮かんできますね。

8.解決能力の高さ
 知力の高い人は、自分が今まで培ってきた知識・能力を活かせば、乗り越えられない壁はないと考えるので、物事の解決能力が高くなります。

 知力の低い、まだ「子ども」な人は、何か新たなチャレンジをする際に、まず「失敗したらどうしよう?」と頭に浮かぶのだそうです。

 そのため、実際にやる前から「リスク」を恐れ、回避したがり、結局は、新しいことへのチャレンジから逃げ、ずっと「新しいことを何も獲得できないままでいる」ようです。

9.無駄なことをしない
 知力の高い人は、自分を客観視(メタ認知)できているので、無駄なことはしません。

 例えば、自分のキャパオーバーな量の仕事を押し付けられたとしても、アタフタすることなく、最優先でするべきこと、後回しにできることを瞬時に判断し、達成可能なものから、日数調整の交渉を行っていきますね。

 キャパオーバーとわかっていれば、ジタバタしても無駄なので(笑)、それを前提にした思考方法に、切り替えるだけですね。

 あるいは、もしその相手が日程交渉が不能な人の場合であれば、「相手にするだけ時間の無駄」ときっぱりと断ち切る精神的な強さ(軸)があるので、無駄なトラブルを避け、より上位の「より権限の高い人」に報告、相談し、常識的な解決方法を図りますね。

10.あいまいにしない
 知力の高い人は、新たに触れた情報に対してはいつでも、あいまいにすることなく、突き詰めて調べ、得た情報が事実かどうか検証してから咀嚼し、自分の中に取り込んでいきます。

 インプット時にそうするからこそ、「1点の曇りのない状態」で「アウトプットもできる」ということですね。

 同じ生きるなら、年だけとって、ずっと「子どものまま」なのは、あまりにも情けないので(笑)、とっとと脱して、少しでも早く「大人な精神性」に到達し、さらなる成長、自己実現を図っていきたいものですね。

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